1.ご自身に関する分析(棚卸し)
第一に、ご自分の現況を冷静に整理していくとともに、転職で何を実現したいのか、つまり「内なる転職への動機」を十分に把握することが今後に向けた出発点です。
急性期医療ではなく、在宅医療等の地域医療に貢献したいという願い、専門性を高めるために様々な症例を経験したいという意欲、当直勤務の無い勤務に就きたいという希望など、動機も十人十色です。
2.方向性の検討と目標の設定
続いて、就任地、勤務時間、報酬水準など、ご自分の置かれた状況において「ゆずれない条件」を考えていきます。但し、条件における優先順位を付けていくことが肝要です。「転職で実現したいこと」と「ゆずれない条件」を踏まえ、今後の方向性を検討します。その検討の中で、ご自分なりの目標が設定され、そのためには何をすればいいのかが明確になっていきます。
例えば、育児中の女性医師の方であれば、託児所や勤務時間の柔軟性が「ゆずれない条件」としての優先度が高まってきます。
3.複眼的な情報収集と的確な分析・選択
方向性・目標が設定されると、それに従って転職先の情報を入手します。ここでは、信頼のおける情報を収集し、的確に分析・選択していく「情報力」が必要となります。お知り合いからの紹介やネット・雑誌からの情報など、限られた時間の中でも、多様な方法を通じて対象の病院・施設の情報収集をオススメします。情報過多な時代だからこそ、複眼的な視点で収集した情報をしっかり分析・選択していきましょう。
4.現場(病院・施設)の見学と具体的な検討
収集した転職候補先の情報を検討した後は、いよいよ転職先として病院・施設を絞込みます。可能であれば、面接等に臨む前に、現場の見学や当該病院・施設側関係者との事前懇談等、(非公式ではありますが)何らかの現場との接触をオススメします。
特に、事前に関係者と懇談の場を持つことは、地域医療に賭ける病院の方針とご自分の価値観が合致していることを確認できたりするなど、納得感を持って今後のステップに進めることになります。
5.十分な交渉と条件の設定
いよいよ、ご就任の最終的な決断の時です。改めて、ここまで導き出した方向性・目標に立ち返りながら、各種就任条件に関し、納得がいくまで十分に交渉していくことが肝要です。研究日、夜勤頻度、学会費用など、確認事項は色々と考えられます。少しでも長期的に勤務していくためにも、疑問点があれば、可能な限り事前にクリアにすべきでしょう。
以上のフローに従いながら、当社としても、医師の皆様の転職への思いをしっかりと受け止め、専門性と情報力、そして熱意を持って、皆様のこれからに向けた一歩を支援したします。